日本販売促進協会

プロモーションプランナー、プロモーションプロデューサー、プロモーションコーディネーター資格は、日本販売促進協会が、その能力を備えた人々の育成と認証を行う制度です。

プロモーションについて(1) ~広告代理店のプレゼンテーション~

広告代理店のプレゼンテーション

広告代理店、印刷会社等の方々にとって、クライアントの真の実績数字をつかみづらいのはある面受注産業という立場にあるからともいえるでしょう。
これまで、クライアントの市場調査などの実態、資料等なども把握しにくいといった側面があったのではないでしょうか。
というのは、古くから広告業界では「士・農・工・商・代理店」などというという言葉が使われることがありました。
今では、それも入れ替わり、この業界では、以下のように、印刷会社や広告代理店が力関係では一番弱い立場にあります。

公的機関・官>流通>メーカー>広告代理店・印刷会社

そこで、印刷会社や広告代理店の方が知っていると得すること、クライアントが重視することを確認しましょう。

1.オリエンテーション 
 企画依頼先(広告代理店、印刷会社、プロダクションなど)に対して行う一番大切なプロセスです。
発注者側はきちんとした計画書を策定(MMP戦略シートなど)し、受ける側は、その内容をしっかりと聞き取り、かつ、理解した上で企画を構築することが重要となります。

2.プレゼンテーション
 提案するクライアント等により様々な演出・工夫が施され、派手な演出や驚かせる手法などは印象に残ります。
しかし、クライアントにとって一番大切なことは、「求めたことが実現できているか、提案されているか」です。
プレゼンが終わり、クライアントが「おすすめはどれですか?」と聞く場合があります。
いつでも、プレゼンターは優先順位をつけ、説明できる用意があらねばならないでしょう。
プレゼンターは内容が伝わったかどうか、よく点検する必要があります。

3.マーケティング分析と提案企画との整合性
 たとえば、プレゼンテーションの前半で「マーケティング分析」などの説明がされることがあります。
前段では、素晴らしいマーケティング分析があっても、それが企画に反映されていないことがしばしばあります。
反映できていなければその企画提案の意味がありません。整合性がとれた企画を立案することが重要です。

4.疑問点への対応
 プレゼンテーション時に出た質問のなかには、その場で解決できない項目等があります。
「後日に、改めてご報告」という場合、回答は可能な限り早期が望ましいといえます。
プレゼンテーション事業社の資質と姿勢が問われますし、競合社との差別化ともなります。

5.発売後の対応とアフターフォロー
 広報や広告、販促策の企画が実施された後も、積極的に市場の状況や顧客の反応などを収集し、タイムリーにフィードバックすることが重要です。
クライアントとの信頼感・一体感も生まれ、関係も長続きするでしょう。

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